
🎓実力テストで点が上がらない本当の理由──やる気を「待たずに生み出す」仕組みづくり─
- けいじ塾長

- 6 日前
- 読了時間: 5分
💬 はじめに
実力テストの結果が思うように伸びないと、不安になりますよね。
「やっているのに伸びない」「今回は本気を出せなかった」──
そんなふうに感じているご家庭も多いと思います。
でも、点が上がらない=努力していないとは限りません。
むしろ多くの場合、
「勉強の仕方」「計画性」「習慣の欠如」など、“仕組み”の問題にあるんです。
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🧭 1. 「実力テスト=実力で取るもの」という誤解
特に中1・中2では、
「実力テストは普段の力で受けるもの」という誤解がよくあります。
一見もっともらしく聞こえますが、
多くの場合これは “勉強しないための言い訳” になっています。
実力テストは“今の力”を測るだけのものではありません。
これまでに身につけた知識を、どれだけ使いこなせるかを試すテストです。
学校のワークを終わらせただけでは、
「理解したつもり」で止まり、点数には結びつきません。
👉 “わかる”と“できる”の間には大きな差があります。
その差を埋める「勉強の仕組みづくり」を、少しずつ整えていきましょう。
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🕰 2. 定期テストとの違い
定期テストには「テスト期間」という強制スイッチがありますよね。
学校全体がテストモードになり、家族の目も厳しくなるため、
いやでも机に向かう雰囲気ができます。
一方で実力テストには、そのスイッチがありません。
勉強するかどうかが完全に“自分次第”。
意識の高いお子さんでも「何を・いつ・どれくらいやるか」が曖昧になりがちです。
結果として、計画が立たないまま当日を迎えてしまうことも多く、
これは単なる“やる気不足”ではなく、
「計画の仕組み」がまだ定まっていないことが原因なんです。
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⏳ 3. 「時間がある=成果が出る」とは限らない
中3になると、部活動が終わって時間に余裕ができます。
ただ、時間があるからこそ油断が生まれやすくなるんですね。
「明日やろう」「週末からでいいか」──
その“明日”が続いてしまい、気づけば夏休みが終わっていた……
そんな経験、きっとどのご家庭にもあると思います。
“時間”はあっても、“仕組み”がなければ成果は出にくいもの。
「やる気の波」に勉強が左右されてしまうことが多いです。
だからこそ、日々の習慣の中に“自然と動ける流れ”を作ることが大切です。
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🔁 4. やる気は「行動のあと」に生まれる
多くの人が「やる気が出たら行動する」と考えますが、
実際はその逆なんです。
「やる気が出たらやる」と思っていると、なかなか動けません。
やる気は“行動のあとに少しずつ生まれてくる”ものです。
行動 → 小さな結果 → 達成感 → やる気
お子さんが「最初の一歩」を踏み出せるように、
小さな行動のきっかけを一緒に作ってあげてくださいね。
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📝 5. 家でできる「やる気を生み出す仕組み」
・時間と場所を固定する
「毎日18時から30分だけ」「夕食後は机に向かう」など、習慣を決めてしまいましょう。
・ハードルを下げて始める
「英単語を10個覚える」「数学問題を5問解く」など、小さく始めるのがポイントです。
・チェックリストで可視化
家族で確認表をつけたり、できた日に印をつけたり。
達成が“見える化”すると続きやすくなります。
・「小さな変化」を褒める
点数よりも、「昨日より5分早く机に向かった」
「3日続けて英単語を覚えた」など、
“続けた努力”をぜひ認めてあげてください。
こうした小さな工夫の積み重ねが、
「やる気がある日だけ動く」状態から抜け出す第一歩になります。
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🏡 6. 保護者の声かけが変化を作る
家庭での声かけひとつで、お子さんの“やる気スイッチ”は大きく変わります。
✅① 「勉強しなくて大丈夫?」より「今、何やってる?」
「勉強しなくて大丈夫?」という言葉は心配の表れですが、
お子さんには“責められている”ように聞こえることがあります。
代わりに「今、何やってる?」と聞くと、
“行動を前提にした関心”として伝わり、自然と会話のきっかけになります。
✅② 「結果」より「過程」を褒める
点数よりも「工夫したこと」「続けたこと」を評価してあげてください。
努力を認めてもらえると、子どもは少しずつ前向きに動けるようになります。
✅③ 勉強時間より「勉強リズム」を支える
長時間ではなく、“毎日少しずつ”続けられる環境づくりを意識してみてください。
生活の中に“自然と勉強の流れができる仕組み”を一緒に作っていきましょう。
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🌱 7. まとめ
点数の上下は一時的なものです。
本当に大切なのは、お子さんが自分の課題を自覚し、行動を少しずつ変えられるかどうか。
👉 次のテストで伸びるかどうかは、
「やる気」よりも“仕組み”で決まることが多いんです。
やる気は、待っていれば自然に出てくるものではありません。
お子さんが“動き出せる環境”や“続けられる流れ”を、少しずつ整えてあげることで、
やる気はあとから自然に育っていきます。
ぜひご家庭でも、「やる気を出させる」ではなく、
「やる気が生まれる習慣をつくる」という意識で関わってみてください。
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🏫 Tゼミでは
Tゼミでは「やる気が出る」声かけはもちろん、
やる気がなくても動ける仕組みづくりを大切にしています。
学習計画のサポートや個別でのアドバイス、定期的な確認テストの実施、
そして自習環境への働きかけなど、日々の学習を多方面から支えています。
「やる気があるからできる」よりも、
「やる気がなくても続けられる」──それがTゼミの学びの形です。
次の実力テストでは、
“やる気のある結果”を一緒に掴んでいきましょう。
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